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URA LD

――SATORI 1――


それは禁忌の夢。

それは過去の汚濁。ぬぐい去れない刻印。
闇のあぎとに捉えられた快楽。

その腕がつかむのは私の躯。
その唇が奪うのは私の魂。

私の中の肉の獣。私の中の闇の渇望。

奴の腕が私を捕まえる。
     ――止めて、やめて、やめて、やめて――――
奴の肩が私のそれに触れる。
     ――いや、いや、いや、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ――
その胸が私のそれと重なる
     ――放して放せ、放せ、放せ、放せ、放せ――
その腰が私の肢体にからまる
     ――駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目駄目――
その陽根が私を貫く
     ――ああああああああああああああああああ――
そのあぎとがはらわたを食いちぎる
     ――痛い痛い痛い痛い痛いいたいいたい――
その牙が私の四肢を咀嚼する
     ――やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて――

誰も私を助けないで。

何故。
なんという心地よさ


何故逃げおおせないのか。
何故逃れられないのか。
何故離れられないのか。

それは、私の中の渇望。

私の中の闇が、歓喜にふるえている。
なんという快楽
もっともっともっともっともっともっと――

奴が私の中に入ってくる。
その精が私に吹き込まれる。
躰と――魂の彩を染めてゆく
それは――儀式。
還元への導き手。
夜の闇よりも昏い汚泥のへいざない。

肉の快絶と心の呪縛。そして絶望。回帰。

返して――私を帰して――あの光の中に。

真っ暗な闇。浮かび上がる相眸。邪な光。
それが私を貫く。
私の身体を貫く。
焼かれる痛み。灼熱の躰。
なぜ――
おまえは私のもの
私と共にあるもの
還るのはおまえの本性
還るのはおまえの故郷
その魂と躯とに、
その刻印を甦らせよう――
誰か誰か誰か誰か――駄目!
誰も私を見てはいけない。
私を見つけてはいけない。
私はもう堕ちてしまった。
私はもう知ってしまった。
私はもう――

奴の舌が私の中に潜り込む。それがゆっくりと私を撫で回す。
奴の指先が私の中で踊る。それが私を誘い出す。
獣の咆吼。
邪淫の快楽。

奴の牙が私を喰らう。
痛みと快絶。

それは歓喜の声。


誰も――誰も私を見てはいけない。

もう戻れない――私は魔獣――
闇に巣喰うもの。

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