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グイン・サーガ 外伝1〜

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外伝2 イリスの石
1982年3月31日発売
ハヤカワJA文庫 早川書房刊
定価:本体447円(税別)
ISBN:4-15-030152-2
行き倒れとなった吟遊詩人マリウスは、不思議な人物に助け起こされる。気を失う前に彼が見たものはたくましい肉体、 そして豹顔――豹頭人身の超戦士グインが、彼を助けたのだ。二人はケイロニアを目指して赤い街道を行くが、やがて道に迷い奇怪な都へたどり着く。 そこは死を売る都ゾルーディア。彼らが訪れたとき、そこでは謎の宝石"イリスの石"をめぐる陰謀が渦巻いていた――闇黒の都に展開する怪奇な冒険!
くらげゲージ=★★★★★
 この話を読んだ時の気分は、なんと言っていいのか――そこに、ここに、ゾルーディアが顕れた、という感触、そのものでした。 暗い町並。怪しげな神殿。ヒステリックに笑う死の娘タニア。醜怪なアル=ロート。死に生き朽ちたアル=ケートル…。それらが目の前に 現れ、自分を飲み込んでいき、マリウスやグイン、イシュトたちと迷路の中を泳ぐような感覚に息を呑んだのを覚えています。
グイン世界の伝説、よく慣用句にも使われる「死の都ゾルーディア」とその滅亡が、大変ドラマティックに描かれています。コレもオススメ。 特にタニアはね。哀しい性を持った女性というのは、得てして悲劇的に可哀相に、そして善玉として描かれがちなんですが(笑) 彼女はもうばっちり悪役(笑)さらに悲劇的な最期を遂げます。このタニアの最期はすっごく怖ろしくて、それでいて神秘的で 大変好きでした(^^)
 そうそう、この話でマリウスが登場。やがて辿り着いたゾルーディアではイシュトも合流し、こののち、この三人の旅人の冒険が描かれる 布石にもなってます。マリウスのお喋りで女好きで、実は傷つきやすいキャラクターが大変よろしい(笑)グインは当然、イシュトも心身とも元気で、 まさに「生」の塊のような三人が死の都で体験する物語は、なんとも言えないものがありました。
 ちなみに、後書きは漫画家のドジ様こと木原敏江さんが書かれています。ドジ様の描かれるグイン・キャラも拝見できて、大変お得な一冊です(^^)



外伝1 七人の魔道師
1981年2月15日発売
ハヤカワJA文庫 早川書房刊
定価:本体602円(税別)
ISBN:4-15-030130-1
幾多の冒険をへたのち、今は中原の大国ケイロニアの王となった豹頭の戦士グイン。だが、 数奇なる運命の糸に導かれる彼には、平穏な日々の訪れることはなかった。邪悪なものの影は、まず恐るべき悪疫の姿をとって ケイロニアの都サイロンを襲った。しかし、それはサイロンが迎える災厄のほんの一端でしかなかったのだ!――グインと邪悪なものとの 人知を越えた死闘が始まった。
くらげゲージ=★★★★★
 記念すべきグイン外伝1巻。正直、外伝の中でも一、二を争う名作(^^)
 表紙カヴァーを飾る加藤さんのイラストも素晴らしい(^o^)
今(78巻)現在の時系列から考えるとかなりの無理があり(^^;)ファンの間でも「どうやって外伝1に繋げるのか?」が 注目の的になってるくらいですが、この際、そういうコトを気にするのはもうやめた方がいいかも。これはグインの 「パラレルワールド」として楽しんだ方が、精神安定上良いと思います(苦笑)
ストーリー紹介通り、王となったグインとサイロンの上に次々と顕れる災厄。それを操る黒き魔道師たち。はっきり言って 怖かった。気持ち悪かったり、魅力的だったり。そして頼もしき味方、「ドールに追われる男」イェライシャ。 それを剣と精神力で切り抜けていくグインの姿は、もうほれぼれ。…随所にグイン世界のキーワードが出てきているところも 外伝として成功してるし(^^) さらに「真の敵」が誰であったのかが判るシーンなんかは、当時の栗本さんのお得意技も出て、 拍手喝采!してやられた!という感じでした。…面白かったです(^^)
――ただ、これを今読むとちょっと違和感があるのは否めないですね(笑)特にヴァルーサに対するグインの仕草とか(笑) シルヴィアの態度とか、敵の正体とか…(笑)――だからと言って、この一本の作品そのものの価値が変わるわけではありません。 当時私も愛読していた、ハワードの「コナン・シリーズ」に通じる面白さもあります。FT好きでグインを読んだことの無い方は、 まず、この作品から始められるのをオススメ致します。
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